日本のコンビニは確かに便利だ。
単に商品が何でも揃っているだけでなく、
今まで一部の専門機関が行ってきた
公的手続きやサービスまでも提供している。
レジ打ちしたり、
から揚げやおでん作ったり、
宅急便受け取ったり、
公共料金の支払いを処理したり……。
サービスを受ける消費者からすれば、
コンビニが近くにさえあればアレもコレも
一箇所で用が足りるワケで、
これほど心強い存在はない。
だが、一旦これを労働者目線から見ると、
日本という国がいかにかサービスという
付加価値を客に安売りしているかがわかる。
日本では、これだけの仕事をバイトがそつなく
マルチにこなすことが当たり前とされている。
欧米では、こういった仕事は分業制が敷かれている。
『おでんはあの人』
『レジはこの人』
『袋詰めはあなた』
……といった具合だ。
たとえ提供するサービスが増えたとしても、
適切にマンパワーを増やすか、
時給にその分を反映させてくれれば、
それなりにモチベーションは保てる。
だが、日本にはそのどちらも提供されることなく、
ただただやる事が増えていくのみで、
こういったサービスの多様化は、
従業員からすれば単なるデメリットでしかない。
フランスだったら社保完備の月給20万円の仕事を、
たった時給700円〜800円でマルチにそつなく
こなす事を求められるのだから、
たまったもんじゃない。
ブラックな企業文化が、
確実に根付いて来ている証拠だ。
公共料金の支払いなんかは、
以前は銀行員の業務の一部だったワケで、
フルタイムで働いも、生活保護といい勝負の
時給しか出ないのでは、到底納得できない。
俺が度々こういった事をとりあげるのは、
結局最後にそのしわ寄せを被るのは
社会的弱者だから。
おでん作って、フライ揚げて、
弁当やパンの発注して、ワックス掛けして……
これだけマルチに何でも
平均以上が求められる仕事は、
もはや専門の『便利屋』に近い。
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にもかかわらず、
コンビニで働くほとんどの人は、
別に『便利屋』で起業を考えているわけではない。
「複数の仕事を効率よくこなすための
ノウハウが身につくから」
とか
「求人が多いから」
とかその程度の認識だ。
これからもし移民が入ってくれば、
外国人労働者との競合は避けられない。
更に過剰なサービス+安時給を強いられる
ことも、当然想定出来る。
もし、「仕方なく」とか「しょうがない」
と諦めている人がいるなら、
ぜひ他にも方法があることを知ってほしい。
今はネットさえ活用すれば、
生活保護費以上くらいはなんとかなる。
自らブラックな環境へ足を踏み入れ、
思い悩むよりは、他に選択肢がある
ことをまず知ろう。
可能性が狭まる仕事がある一方で、
可能性が広がる仕事もまた生まれている。
あなたが思っているより、
世の中は広くて深い。
ぜひあなたの可能性を生かすための
第一歩として、このブログやメルマガを
活用してみて欲しい。