さて今日は、、、
前回ほとんど触れられなかった本題の部分。
FXのスプレッド(手数料)が、
どれほど実際に期待値に影響を及ぼすか?
について語ろうと思う。
ながーい前置き部分(横道反れまくりの話)が
見たい方はコチラをどうぞ。
⇒データで把握!FXのスプレッド(手数料)が期待値に及ぼす影響度Part1
前回の話にも少し登場したんだけど、
一般人がイメージするトレーダー像って、
やっぱり凄く偏っている。
株のデイトレーダーみたいに
常に画面に張り付いて、
たくさんのモニターを見つめながら、
マウスをカチカチさせてるのがトレーダー!
ってな事を言う人が非常に多い。
で、大概の人は
意識しているしてないにかかわらず、
こういったイメージが潜在意識レベルで
頭に焼きついている。
「稼ぐためには数をこなさなきゃ!」
「薄利でもいいから勝率は高く保ちたい!」
「短時間で20ピップスは取りたい!」
こういった考え方が、
無意識で身についてしまっているから、
どうしても「欲」に捕らわれる。
ついつい本来のルールでないエントリーポイントで
入ってみたり、まだ利益が伸ばせるところなのに、
勝率を求めてチキン利食いしてしまったり、
しまいには利益がプラスになるまで取引を続けたり…
本来の目的を完全に見失って、
相場の波に飲まれていく。。。
そして、こういったことを繰り返していくうちに、
どんどん取引回数が蓄積されていき、
マイナスの期待値に収束していくのだ。
これは、たとえ一時的に運よく勝ち越せていても、
取引自体に優位性があるわけではないので、
結局最後には、収支がスプレッド(手数料)分
負けるところに行き着くということ。
実際、取引記録をつけてみるとよくわかるが、
往復のスプレッドというのは、思っている以上に
取引数が増えれば増えるほどボディーブローのように効いてくる。
データを記録していく最初の段階では
かなり高かった期待値も、ビッグデータになるまで続けると、
平凡な期待値に落ち着くのはよくある話。
それほどスプレッドによる手数料というのは、
収支に影響を及ぼす。
FXに限らず、手数料っていうのは、
ビジネスを仕掛ける側(経営者)からすれば、
かなり安定した収益が見込めるパーツの1つ。
対象がモノであれ、サービスであれ、
利用するたびに全ての人に対して、
等しく一律に請求できる料金というのは、
そう多くはない。
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証券会社やカジノ、銀行ATMのような
手数料を核とするビジネスモデルは、
常に安定したお金を消費者から洩れなく
徴収が可能なのだ。
消費者目線だけではなく、
サービスを提供する「仕掛ける側」の視点にも
常に目を光らせよう。
そうした俯瞰した視点こそが、
あなたの判断力を強化し、投資力のUPにもつながる。
胴元が100%儲かる手数料ビジネスは、
ユーザー側からすれば、相当に不利な取引だ。
にもかからす、
手数料を支払うユーザーが絶えないのは、
対価として料金を支払うだけの価値が、
そのサービスにはあるということ。
そうであるならば、
価値(サービス)と価格(手数料)を比較して、
バランスの取れたものを選べばよい。
FXで言えば、ただただスプレッド(手数料)が
低いところを単純に選ぶのではなく、、、
・約定力がある
・スリッページが少なくスベらない
・スプレッドが広がりにくい
こういった点まで踏まえて、
FX業者やサービスを選ぶことが重要だ。
投資というのは、
手法、メンタル、資金管理はもちろんのこと、
こうした細かい点にまで意識を向ける注意力まで、
実に様々な能力がバランスよく求められる。
だからこそ、
常日頃から色んな情報にアンテナを張って、
常に自分に合った最適なサービスや商品を選ぶこと。
結局は、そうした地道な姿勢や努力の積み重ねが、
勝ち組と負け組みを分かつポイントになると、
俺は常々確信している。