パチンコで最もメジャーな手法の1つに、
「ボーダー理論」というものがある。
「ボーダー理論」とは、
スペック上の平均的な回転数(損益分岐点)
を基準として、実際に稼働した際の
1000円あたりの回転数が、
それよりも多く回る台だけを
打つことで還元率100%以上を目指す理論。
パチンコを攻略する上で、
最も簡単に実践できるお手軽な手法なので、
ご存知の方も多いと思う。
実際、ボーダーラインというのは
今や無料でどこにでも掲載されており、
あらゆるパチンコ誌面や、
ネット上のHP、アプリ等で、
簡単に入手できるデータの一つだ。
そんな知名度抜群の「ボーダー理論」。
果たして本当に勝てるのだろうか?
実は俺も遥か昔に、
ボーダー理論を実践していたことがある。
今では当然のように出回っている
メジャーな手法であるが、
当時はこういった王道的な手法は、
なかなか見当たらず、
いたく感動したのを覚えている。
で、、、、
肝心の結果はどうだったか?
なんと!
…トータルでは見事、
マイナス収支で終わった。
理論値では、期待値がプラスのはずなのに…だ。
もちろん収束に必要な母数は回したし、
確率も収束はしたはず。
当時は、なぜ勝てないのかがわからなかった。
だがそれも、今なら原因がわかる。
実はそこには、
目に見えない落とし穴があったのだ。
片手落ちのボーダー理論
ではその謎を解く前に、
まずは最も重要な期待値(玉単価)の計算式を
あらためて確認してみる。
玉単価 = 玉収入 - 玉支出
玉単価とは、平たく言えば
「通常回転を1回転させるたびに儲かる玉数」のこと。
要は、これがプラスであれば
「期待値」が存在するということになる。
ここで注目してほしいのは、後ろの計算式の部分。
玉収入 - 玉支出
ボーダー理論というのは、
この式で言う「玉支出」を測る手段だ。
回れば回るほど確かに玉単価はよくなるが、
本当はそれだけでは意味がない。
スポンサーリンク
実は「玉収入」の概念が、
スッポリと抜け落ちてしまっている。
現在のパチンコ屋は、
この「玉収入」を大幅に削ってくる。
スルーを締めたり、
アタッカー周りのこぼしを増やすことで、
出玉をこっそりと調整しているのだ。
ここがポイント。
どんなにグルングルン回ったところで、
肝心の「玉収入」が悪ければ、
期待値を得ることは出来ない。
正確な玉単価(期待値)というのは、
「玉収入」と「玉支出」の両方が揃って
初めて導き出すことが出来るもの。
「玉支出」だけでは完全な片手落ち状態。
こんな状態では、
適当な信憑性の低い「曖昧な期待値」しか
導き出せないのは言うまでもない。
確率の収束を狙う以上、
こういった不正確なデータは正に命取り。
積み重なれば、理論値に影響を及ぼし、
本当に期待値があるかどうかの判断ができない。
昔は「ボーダー理論」だけでも
確かに戦える時代もあった。
だが、今ではもうそれだけでは通用しない。
お店側もビジネスとして、
店舗を経営しているわけで、
あの手この手で利益を出そうと必死なのだ。
「じゃあ、どうしたらいいの?」
そんな疑問が出ると思う。
次回は、「玉収入」の出し方を含め、
”真の期待値稼動”の方法を解説する。