前回は、公営ギャンブルの中でも
控除率を考慮すると、
稼げるジャンルというのは
自ずと限られてくることを話した。
そして更に、
安定的に継続して稼ぐためには、
トレードと同様に、統計学的な優位性(エッジ)
が存在しなければならないことも述べた。
⇒公営ギャンブルで勝ち続ける事は可能??プロトレーダーとしての見解
結果、現実的に稼げる可能性のある種目は、
下記の3つに絞られることとなった。
競艇、中央競馬、パチンコ。
(オートレースや競輪は未経験なので、
今回は敢えて対象から外している)
今日は、それぞれの分野で、
実際どれほど稼げる可能性があるのか、
その詳細を見ていく。
※期待値を星★(5段階)で評価。
【競艇】期待値★
いきなりの低評価となってしまった競艇。
控除率はかなり高めの25%。
これだけでも十分不利なのだが、
最大のデメリットは、
『市場規模がとにかく小さい』という点。
競馬の場合でもそうだが、
地方競馬のような小規模の市場で
大きな投票をした場合、
自分の掛け金によって大きく
オッズに影響が出る。
競艇のようなマイナー種目では、
本気で大きく稼ごうと思えば思うほど、
自分の掛け金によって対象オッズが下がる。
せっかく的中させても、
予想以上に配当金が少なくなってしまい、
結局は自分で自分の首を絞めることに
なってしまう。
競馬との単純な比較をしてみても、
最大で16頭が同時に走る競馬に対し、
競艇では6艇がMAX。
一見当たりやすいので歓迎されがちだが、
実際は購入できる点数自体が少なく、
より投票が人気サイドに集中し、
配当が安くなりやすい。
余りにも条件が悪すぎて、
稼ぎ続けるのはほぼ不可能という結論。
【中央競馬】期待値★★★
「中央競馬」と敢えて強調しているのは、
上記で述べたように「地方競馬」では、
オッズに影響が出てしまうため。
可能性を追うならば、
「地方競馬」より「中央競馬」だ。
競馬の控除率は25%。
馬券種によっては20%に下がるものも存在するが、
それでもこの控除率の影響はあまりにもデカイ。
短期的に稼ぐことなら可能だが、
稼ぎ続けるとなると、途端にこのテラ銭が
ボディーブローのようにジワジワと効いてくる。
長期的に馬券を購入すればするほど、
不利になるのは否めない。
唯一の救いは、公的な機関であるが故の、
信頼出来るデータがキッチリと入手できる点。
月額で公式サイトの有料会員となれば、
過去に行われた10数年に渡る膨大なデータを
詳細に分析できる。
馬の能力というのは、
コンピューターや競馬ソフトで分析すれば
数値化しやすく、データの有効性も非常に高い。
それは、トレードのように実際に
過去のバックテストをやってみればよくわかる。
これだけ不利な手数料を払わされても尚、
還元率100%を超える手法を幾つか見つけることが可能だ。
統計学的に有効な母数さえデータとして取れれば、
挑む価値はある。
現に、ある男性が独自のアルゴリズムを
用いたコンピューター分析で、
3年間で1億4000万をという金額を稼ぎ、
その購入馬券の経費の是非が
裁判で争われたのは記憶に新しい。
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最高裁まで争われたこの裁判は、
最後は被告側が勝訴し、
経費としてハズレ馬券も認められたわけだが、
実際に勝ち続けることが可能であることを
立証するには、充分な事件であった。
「競馬が好きで好きで好きでたまらない」
「どうしても競馬で稼ぎたい!」
そんな方だけにチャレンジを推奨する。
【パチンコ】期待値★★★★★
純粋に稼ぐという面では、
パチンコに勝るものはないかもしれない。
というのも、パチンコというのは
玉1個ごとの換金ギャップや、
店全体としての控除率は確かに存在するが
(8〜15%程)、
台ごとに調整が異なるため、
中には手数料を取るどころか、
お客に還元してくれる台すら存在する。
例えば店側からすると、
店内の数台を意図的に甘く調整して、
その台の還元率を100%以上に調整しても、
その他多数の台を辛くして利益を確保すれば、
全体としての売り上げにはなんの影響もない。
客側からすれば、
還元率が100%を超えた
期待値の台のみを選んでひたすら打ち続ければ、
勝ち続けられるということ。
一般的にギャンブルでは、
「少ない試行回数で
勝負を仕掛けられるものを選べ!」
何て言われるが、
パチンコにはこれも当てはまらない。
他のギャンブルと違い、
還元率が100%を超えた台のみ狙うことで、
大数の法則が働けば働く程、
収束して利益が生まれる。
かなりの時間を拘束されるのはデメリットだが、
多く回せば回すほど安定して勝てる。
プロの馬券師はほぼ存在しえないが、
パチンコには一定数の「プロ」が
存在するのはこのため。
「期待値のある台の見抜き方」といった
具体的な方法論は長くなるので省くが、
兎にも角にも還元率が100%を超えるギャンブルは
パチンコとポーカー、ブラックジャックぐらいしか存在しない。
日本ではカジノが現状存在しない以上、
実はパチンコというのは、最も身近で稼ぎやすい
部類のギャンブル。
とはいえ、期待値のある台を見抜けなければ、
もちろん稼ぐどころかケツの毛まで抜かれるのが
ギャンブルの恐ろしさ。
興味のある方は、
正しい知識と方法論を身につけてから
挑戦するように!
もし、具体的な方法論に興味があれば
お問い合わせからぜひご一報を。