今日は、日々このブログに出てくる
「統計」の概念について語る。
「統計」という言葉自体は、
新聞やテレビなど様々なメディアで
日々頻繁に取り上げられているので、
あなたも一度は聞いたことがあるだろう。
いまや統計を用いた分析は、
様々な企業や研究で用いられ、
仕事の質や技術力の向上などに
有効に活用されている。
たとえば、経済学者で
Googleのチーフ・エコノミストでもある、
米カリフォルニア大学バークレー校の名誉教授
ハル・ヴァリアン氏は、、、
「これからの10年で魅力的な職業は
“統計分析”になるだろう」と述べている。
マイクロソフトの公式ブログでは、
テクノロジー分野でホットな3つの専門分野として、、、
- データマイニング、機械学習、人工知能、自然言語処理
- ビジネスインテリジェンスおよび競合調査
- 分析および統計
があげられているし…
IBMでは、
- デマンド・プログラム・プロフェッショナル
- データ分析・統計の専門家
といったデータ分析できる人材を数千人単位で増員している。
国内企業では、
トヨタやソフトバンクも統計を重視しており、
- 業務改善に統計を活用した「統計的品質管理」
- 社員が統計的ものの見方・考え方ができるように活用
- 仕事の質や技術力の向上につなげる
といった試みがなされている。
こうしてみると、
これからの時代にかかせない“次世代の学問”。
それが「統計学」であることがわかる。
一時期、「統計学が最強の学問である」という
書籍がベストセラーになったが、
あながち誇大広告とはいえないほどに、
統計学という学問は、もはや現代社会の仕組みと
密接に結びついている。
「統計学を制するものが世界を制す」
もはやこう言っても過言ではない時代だなのだ。
このブログで頻繁に「統計」について語るのは、
こうした概念をトレードにも応用できるから。
いまや大企業が最も重視するビッグデータの概念。
これをトレードの分野に活かせば、
履歴を検証・分析することで、学術的にも証明された
明確な論理的根拠をもって取引をすることが可能になる。
これは、「大数の法則」に
基づいて考えてもらえばわかりやすいと思う。
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例えばコインを100回投げた時の裏と表の出る確率は、
表20、裏80かもしれないが、、、
これを1000回投げれば、
表30、裏70のようになり、、、
さらに10000回投げれば、
表47、裏53といった形で、
限りなく5割に近づいていくというもの。
不思議だよね?
そう、不思議なのだ。
しかし、これが世の中の原理でもある。
俺たちの概念は結局、
今見ている経験の中でしか、計れないのだ。
一定の母数を持った試行の範囲においては、
いくら熱心に裁量的な感覚を磨いて学んでも、
数学的に立証された「統計」には遠く及ばない。
これを俺は確信している。
この世の中で、「大数の法則」から逃れられる
トレーダーというのは一人も存在しない。
どんなスーパートレーダーも例外ではない。
勝率が100%のトレーダーが存在しないのは、
こういったちゃんとした論的根拠がある。
そうであるならば、
裁量を入れるにしても、
感覚やセンスに頼って入るのではなく、
優位性が証明されたものの中から選ぶ方が
勝てる可能性が高いのは言うまでもない。
もしそれでも、
「大数の法則なんて信じられない!」
という人は、それを覆すような論文でも発表して
新たな学問を作ってもらいたい。
ノーベル賞も決して夢じゃあないかも!
あっ、発表の際には必ず俺に連絡してね!
いくらでも金を積むので。(苦笑)