初心者がFXを始めて、
まず最初にブチ当たる壁は…
「損切りが出来ない」
ということに尽きる。
損切りの重要性というのは、
色んなブログや専門書で必ず述べられているので、
初心者であっても、
「損切りはなんとか…」
とか
「損切りぐらい出来る」
と言う人もいるだろう。
だが、その目安や基準を理解していることと
実際に行動に移せることとは別問題だ。
損切りやロスカットというと、
だれもがマイナスのイメージを持っている。
大切な自分の口座残高が減るのだから、
苦痛を感じるのは当然に思える。
エントリーした方向に対して逆に動いた際、
人間は反射的に
「あぁ、失敗した…」
「間違えてしまった」
という反応を示してしまう。
相場に「否定された」とうマイナスの感情が
ストレスとなって蓄積し、心理的な苦痛を与える。
この苦痛に耐え切れなくなったとき、
人間は「プツンッ!」と切れてしまい、
冷静さを失い、損切りを怠る。
初心者ではなくても
こういった形でロスカットをためらったがために
多大な損失を被ったことのあるトレーダーは多いハズだ。
洗練されたトレーダーというのは、
この人間に刷り込まれた条件反射を
意識的に修正している。
損切りした際にはマイナスの感情どころか、
「リスクから守ってくれてありがとう!」
「ナイスロスカット!」
と、プラスの反応を示すのがプロのトレーダーだ。
プロトレーダーといっても所詮は人間。
勿論そんな風に最初から考えられるように
なったわけではない。
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これは長時間かけて、徹底的に意図的な
反復を繰り返して身に付けた結果だ。
プロトレーダーの感情の起伏の少なさや
冷静さといったものは、こうして形創られる。
トレードで勝つためには、
こういった大抵の人間が身に着けていない、
本能に逆行した「非人間的な思考」が必要だ。
メンタルの重要性が叫ばれるのも
こういったことに要因がある。
地味ではあるが、
こうしたことを理解しないと、
初心者を脱したつもりでも、
結局最後には道を外れて迷子に
なってしまいかねないので、注意が必要だ。