予測というのは、本当に難しい。
この世の中のほとんどの事象は、
自然科学で解明できないものばかりだ。
津波、雪崩、地震、天変地異、相場の動き…。
冷静に考えればすぐわかる事実だが、
「予測」が「目の前の現実」に
追いつく訳がないのだ。
この世の発生する様々な現象は、
神の域に近いような「説明のつかないこと」
の方が圧倒的に多い。
にもかかわらず、その中でも
トップクラスに「説明のつかない」
市場や相場の動きを、「理解できる型」に
はめようとしているのがテクニカル分析。
複雑な数式やグラフィカルな
シグナルの描写によって、
強引にでも勝てるような雰囲気を
見事に醸し出している。
が、、、
あなたはテクニカル分析で、
実際に勝てているだろうか?
世の中の95%の人が、
「相場で勝てていない」という話はよく聞く話。
この中に占める
「テクニカル分析を利用する人の割合」は、
かなりの数を席巻しているのは間違いない。
ところであなたは、
「テクニカル指標の真の意図するところは何か?」
をご存知だろうか?
ストレートに答えを言ってしまおう。
「テクニカル指標の真の目的」とは、
多くの一般投資家が「下しそうな判断」
そのよりどころとなる「基準」を示すこと。
テクニカル指標を見れば、
一般投資家がとる行動を
わかりやすく知ることができる。
つまり、多くの投資家が頼りにする「指標」
なのだから、多くの投資家が取るであろう行動を
知るべくして知る人間が存在し、
彼らがその「指標」を逆に利用して稼ぐのが目的。
要は、テクニカル分析など鵜呑みにせず、
一歩引いて、個人投資家がテクニカル指標に
右往左往して踊らされている様を見ているわけだ。
そんなプロトレーダーや機関投資家といった
相場の猛者どもが虎視眈々と爪を研ぐ横で、
一般の個人投資家は、何でもかんでも
テクニカル指標が「汎用的」に通用すると
思い込まされ、売買させられているという
事実を知らない。
素人は、プロの手の平で踊らされている
というのが現状だ。
そんな状況で「勝てる!」と思う方が
異常だろう。
「未来を予想できる」などと顧客を煽り、
同じ答えを出させることで、同じ損失を計上させ、
その隙に大儲けするのは誰だろうか?
そう…
FX業界、証券会社、メディア、商材屋、
そして、「予測」という言葉をうまく活用して
扇動するエセエコノミストたち。
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目を血走らせながらチャートに向き合い、
テクニカルを操っている「つもり」でいる
トレーダーがあまりにも多過ぎる。
そもそも、テクニカル分析を
「チャート」という形で提供しているのは誰か?
そう、何を隠そう「業者」自身なのだ。
「テクニカル」というのは、
常に業者の手の内にある訳だ。
トレーダーの利益は業者の損失。
つまり、トレーダーと業者は
利益が相反の関係にある。
トレーダーが稼げば稼ぐほど、
眉をひそめる業者たち。
そんな「仕掛ける側」が提供する
テクニカル指標なんて信じられるかい?
さもすべてを解決してくれるような
「テクニカル分析」という言葉を巧みに利用して、
トレーダーに簡単に楽に答えが出るように
幻想を抱かせ、そして一方的に負けさせてきた
という歴史が繰り返されてきた。
こうした事実があるにもかかわらず、
損失を出すために作られたテクニカル指標を、
多くの「トレーダー」が参考にし、
それを元に形成される値動きに翻弄され、
大損させられ、なきながら市場から退場する
人たちが後を絶たない。
じゃあ、どうすりゃいいのか?
誰もが使う安っぽい指標を利用せず、
誰もがその重要性に気づいてさえいない
期待値に目を向けりゃあいい。
統計学的見地から、
粛々淡々と相場に向き合うこと。
勝てていない「負け組み」の95%の層から
抜け出すために。