人間は欲望の塊である。
そんなことはない!
と即座に否定する人の心を持ってしても、
自分の心を掌握出来る部分などほんの一握りだ。
人は、ほぼ自分では制御不能な
深層心理によって動かされている。
どんな聖人だって坊主にだって、
心の奥底には様々な欲求が渦巻いているし、
必ず闇が存在する。
あれが欲しいとかこれが食べたい、
好きなだけ眠りたい…
人間が生まれながらに持つ、
生理的欲求というのは非常に強い。
そして強欲な人間というのは
生理的欲求が満たされれば、
更なる快楽を求め始める。
誰にも脅かされることなく、
安全に安心して生活をしていきたいし、
争いに巻き込まれたくは無い。
欲求はどんどん高次元なものへと加速していく。
生理的欲求→安全欲求→
社会的欲求→承認欲求→自己実現欲求へ。
有名なマズローの欲求段階説だ。
人間は自分の存在が真に危機に瀕したときには、
へらへらと笑ったりはしない。
生というのは、欲求の中で最もシンプルであるがゆえに
その執着の度合いは非常に高いからだ。
近代化した先進国では、
けっしてそこまで欲求レベルが落ちることはないし、
そこには必ずなにかしらのセーフティーネットが存在する。
そのような環境では、
死に物狂いで運命に逆らうような機会は決して多くはない。
ぬるま湯的な世間の風潮に流され、
怠惰な生活をなんとなく過ごす刺激のない毎日。
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外的に食われることの無い
コンクリートジャングルでは、
決して生理的欲求など意識される機会は無い。
だが、確実に猛獣は放たれているのだ。
年金に少子高齢化、消費税増税…。
ひっそりと忍び寄る姿無き外的に意識を向け、
ひたすら全力で運命に抗うタイミングが確実にきている。
気づいて欲しい。手遅れになる前に・・・。