今日は、俺が最も尊敬する人物の一人を紹介する。
日本人初のプロゲーマーであり、
17歳にして世界の頂点に輝いた男。
普段、ゲームをやらない
人からすれば知る由もないが、
「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」
として、ギネスにも認定されている著名な人物だ。
主に2D対戦型格闘ゲーム
(特にストリートファイターシリーズ)
を主戦場として活躍している。
彼を一躍有名にしたのが、
「背水の逆転劇」と呼ばれる神プレイ。
2004年、米カリフォルニアで行われた
格闘ゲームの世界一を決する夢の祭典EVOの、
STREET FIGHTER 3rd STRIKE部門の準決勝戦でそれは起きた。
あと1撃でも喰らえば負けという崖っぷちの状況から、
脅威の連続ブロッキングでの逆転勝利。
ファンの間だけでなく、
もはや格闘ゲーム史の大事な1ページとして、
後世まで語り継がれるであろう、伝説の動画だ。
十年以上の時を経た今でも、
当時の輝きは未だ色褪せていない。
その再生数は、実に2000万回を超える。
世界中で彼が愛され続けている証でもある。
この動画の何がそこまで凄いのかは、
非常にわかりにくいと思うのだが、、、
簡単に説明すれば、
「ブロッキング」という相手の攻撃を無効化する
大技を、究極的に追い詰められたあの状況で、
ミスすることなく、すべて成功させたということ。
その回数は、数えること15回。
ちなみにこの「ブロッキング」という技、
1回のコマンド(入力)受付時間は、
わずかたったの0.02秒間。
これを15回連続でなんなく成功させ、
華麗に相手を葬り去った驚天動地の大逆転劇。
盛り上がらないほうが嘘だろう。
世界一を目指す本戦プレッシャーの中、
大観衆を目の前にして、一寸の狂いなく
サラリとそれをやってのけるのがこの男の凄さ。
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彼が”100年に1度の天才”といわれる所以だ。
負ければ即終了という状況下で、
普段積み上げたものを100%の力で発揮する。
そのメンタルと緻密に計算された戦略が、
その後、様々なメディアを通して伝えられた。
当時から格闘ゲームが大好きで、
予備校時代からゲームセンターに通いつめていた
俺が、彼を知るようになったのもこの時から。
…と、ちょっとマニアックな話になってしまったが、
この男の伝説は、実はこれだけに留まらない。
あまりにも詰め込みたい情報が多いので、
順を追って何回かに分けて紹介していきたいと思う。