人は「限定」という言葉にとにかく弱い。
飲食店はもちろんの事、
スーパーから百貨店……
はたまたセレクトショップに至るまで、、、
目的もなく買い物に出かけると、
店頭のタイムセールに魅了され、
ついつい衝動買いしてしまう。
特にそれが、
自分が持つことが叶わない高価なものや、
非常にレアで貴重なものであれば尚更だ。
「もう二度と手に入らない」
「自分だけが持っている」
こういった優越感に浸りたい欲求は、
常に誰もが持っている。
人は本能的に、「希少性」に惹かれる生き物だ。
商品を売る側からすれば、
こうした購買心理を利用しない手はない。
「期間限定」
「数量限定」
「日時限定」
日本人は特に「限定」に
触発されやすいといわれている。
「10日間だけの特典付き」
「限定100個の甘~いスイーツ」
「本日限りの7割引き!」
「買いたい!」という衝動を刺激して
行動を促すためには、限度をあえて設定して
「希少性」を高める方法が非常に効果的だ。
この希少性という心理トリガーは、
人間の根源的な欲求に強く働きかける。
それは、シンプルであるが故に
汎用性も高く、どんな人でも強く引きつける
ことが可能だ。
例えば、情報商材の販売ページでは、
よくカウントダウンタイマーなるものが
設置されている。
「〇〇月XX日をもって販売を終了します」
……みたいなやつ。
これは効果があるからこそ未だに
頻繁に利用されているわけだが、、、
正直うざったい(笑)
が、これも希少性を狙った
立派なテクニックの一つ。
最近の例では、
ソーシャルゲームのコンプガチャ
(コンプリートガチャ)
などが良い例。
希少性の高いアイテムを用意して、
何度もガチャを引かせようという仕組みは、
ビジネスモデルとして非常に秀逸だ。
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「データ」という
現実世界では手に取れない商品に対して、
うまく希少性を添加することで、
バーチャルのアイテムに対しても、
実質的な価値を与えることに成功している。
ここで重要なのは、
商品本来の価値は同等でも、
意図的にアイテムの入手率を低く抑えることで、
そのアイテムの相対的価値を引き上げている点。
実によく考えられている。
これだけ社会的に普及・浸透し、
しまいには社会問題にまで発展するほどの
「人間の希少性へのあくなき探究心」には、
本当に驚かされる。
希少性の心理トリガーは、
非常に使いやすく、様々なケースで応用が可能。
お客さんをクロージングする際には、
必ず意識して活用していこう。