FXをやっている初心者に、
「あなたの目標は?」ってな問いかけをしてみると…
よく「毎日〇〇Pips獲る!」とか、
「月ベースで絶対プラス!」とかいう人がいる。
長年トレードをしているとわかるんだが、
どんなに優れたプロトレーダーであっても、
毎日とか毎月の利益を確実に取れる奴は存在しない。
仮に存在したとしても、
それは超絶天才のスキャルパーであって、
素人が決して真似したり、身に付けられるような
代物ではない。
ハッキリと断言しておくが、
俺の周りの稼いでいるトレーダーも
「月で確実にプラス」というトレーダーはいない。
月ごとに見ていけば、
負ける月もあり勝つ月もある。
つまり目標を日々の損益に向けているうちは、
まだまだ相場の本質が理解しきれていないと
思った方が良い。
そもそも俺の場合、
月や期間での収支をそれ程重視はしていない。
なぜなら、
「統計」と「期待値」を信じてやり続ければ、
プラスになることを腹の底から理解しているから。
それは自らの手で検証し、
その優位性に確固たる数値的な根拠があって
初めて信じることが出来る。
あくまで意識するのは、
取引自体の施行回数(母数)。
この世には、確実に勝てる手法は存在しないが、
その聖杯を求め、彷徨い、模索したトレーダーの
行き着く先は「統計」による「期待値」だ。
一戦一戦確実に勝つのではなく、
トータルを見て勝つ可能性がちょっぴり高いのが、
統計や期待値を活用した手法となる。
だからこそ、「長く続ければ勝てる」という
確信の下、期待値の概念を信じて、そして
自分自身も信じて淡々と取り組みを続ければ、
気づいたときにはプラスになっている。
それが「期待値」で勝つということ。
「統計」というのは、
「魔法の手法」ではない。
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「毎日単位」「毎週単位」「毎月単位」と、
機械的にプラスの収支を運んでくれる
聖杯的なものではない。
そうではなくて、
「統計」は不変不朽の「原理原則」だからこそ、
それを愚直に繰り返せば結果が出る。
しかし、その過程においては
もちろん「勝ち」もあれば「負け」もある。
でも、続けていれば、いつの間にか勝っている。
それが「統計」での勝ち方。
「統計」や「期待値」の概念を活用すれば、
月利100%のように大きく稼げる月もあるだろう。
プラスマイナスゼロの月もあるだろう。
残念ながら、マイナスの月もあるだろう。
そうした成績をひっくるめて、
こうした手法であることを理解したうえで、
ぜひ確率論的な観点からFXに取り組んで貰えれば
と思う。