俺の子供の頃の夢は、
宇宙刑事ギャバンになることだった。
いやっ…シャイダーだっけ⁈
まぁ、どっちだか忘れてしまったが(笑)、
壮大なる夢を描いていたことは間違いない。
そんな純粋無垢だったオレも
現実を知って、叶わない夢もあるということを学んでしまった。
大人になるということは、
悲しいかな現実を知るという事。
人生には夢や目標が必要と言われるが、
それがあまりにも遥か遠くにある状態では、
いつまでたっても現実的なモノとはならない。
例えば、バスケットボールのゴールは
適当な高さにあるから皆シュートの練習をする。
それがもし100m上空にあったらどうか?
誰もボールを投げてみようとすら思わない。
夢と行動が伴わない売れないミュージシャンしかり、
ビッグマウスでつまらないお笑い芸人しかり。
口でどれだけ夢を語ったところで、
まずはその夢や目標をイメージできるところまで
自分が少しでも近づいて行かなければ、
可能性は0%→1%にすらなりはしない。
多くの人は、「どうせ無理」「どうせ勝てない」
「どうせ」「どうせ…」
やる前から考えることを放棄し、
すぐに諦めようとする。
成功している自分、つまり夢を実現して
幸せを掴んでいる自分がまったくイメージ出来ないのだ。
それは、自分がこれまで培ってきたスキルや経験に
自信が持てないことによる影響が大きい。
人間は、ある程度の実力、気力、
経験を身につけることで、
初めて今まで絵空事や他人事だと感じていたことに
リアリティーを感じられるようになる。
例えば、まったく料理ができない人が、
「フレンチを極めて
本場フランスでレストランを経営する」
という夢を突然語っても、これはリアルではない。
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しかし、調理師免許をとり、調理場を担当し、
少し実力、経験を身につけて、
「あとこれぐらい修行すれば、
店を任せてもらえるかも」
という感覚がつかめた瞬間、
フランス行きは一気に現実味を帯びてくる。
人間は「リアル」を感じることで、
やっと夢の輪郭がハッキリとしてくる。
最初は些細で簡単なものからで構わない。
誰でもできるが、誰もが先延ばしにしがちなこと。
具体的に、夢の実現に必要な物事に
意識を向けるだけでも、それは立派な前進と言える。
それが習慣化し、積み上がった時、
その夢は現実のものとなる。
夢を待っていても、
夢が近づいて来てくれることは絶対にない。
遥か先にある夢を掴み取るには、
自分の足で歩みを進める必要がある。
夢自体のハードルを下げて近づくのではなく、
あくまで動かすのは己の脚。
あなただけの大切な夢。
一歩一歩近づけばそれで良い。