「今度ご飯でも一緒にどう?」
今から数年前のお話。
当時俺は、かなりデカイ総合病院のオペ室で
看護助手をしていた。
周りは怖いキレイな看護師さんが多く、
女性特有の職場環境ながらも、
非常に居心地の悪い働きやすい職場だった。
そんな中、たまたま仲良くなった
綺麗な看護師さんとたまたま
ご飯に行くことになった。(たまたまねw)
もちろん下心はちょこっとだけあったわけだが、(笑)
そのお食事の最中、仕事の話題になった。
最初は、
「◯◯先生と誰々ができてる!」とか、
「マジ死ね!◯◯!!」とか、
まぁ、ぶっちゃけどうでもイイ
お決まりの過激な内容から始まり、
段々と話題は真剣な方向へ。
話はとある同僚の看護師さんの話題に。
この看護師さんは、俺もいつもお世話になっていて、
接する機会は少なかったのだが、
「感じのイイ子だなぁ」と、常々思っていた。
話によると、どうやらこの子は
本当に稀に見る「性格のイイ子」らしい。
長くなるのでエピソードの詳細は省くが、
「そんな大和なでしこが
まだこの日本にも残存したか!」
と驚愕したのを今でも覚えている。
問題はその後・・・
それを聞いた翌日から、
俺はどうしてもその子が気になり始めた。
最初は名前ぐらいしか知らなかったはずが、
最期には、一緒にご飯に行った看護師さんから
彼女のプライベートな情報まで仕入れる始末。
すっかり魅了されてしまったというわけorz
その後、、、
俺が彼女をご飯に誘ったかどうかは
ご想像にお任せするとして……笑
さて、ここからが本題。
今回の俺のケースを見ると、
長所というのは、本人が直接語るよりも、
間接的に伝え聞いた時の方が、
遥かに信憑性や影響力があるのが見てとれる。
要は、人に自分のいいところを
わかってもらいたかったら、
信頼の置ける第三者にあえて語ってもらうという
単純な戦法が、意外なほど効果的だという事。
自分自身でアピールしたのでは、
なかなかこうはうまくいかない。
これと同じ事がマーケティングでもいえる。
商品を販売する側は、
お客さんに商品のメリットを
これでもかとばかりに直接語り尽くす事が多い。
「この商品は他とは次元が違う!」
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「この商品はとにかく安い!高品質!」
「この商品は………」等々。
だが考えてみて欲しい。
「誰がこの商品を宣伝しているのか?」
という事実を。
いくら商品にメリットがてんこ盛りだとしても、
あくまでそれは、売れれば儲かる側の
販売者や作り手の意見。
それはもちろん消費者だってわかってるから、
「ホントかよ!?」
「騙されないぜっ!」
と、身構えるのも当然の反応だ。
これでは商品も売れないし、信用もされない。
「じゃあ、どうやったら信用されて
商品も売れるようになるの?」
って話が今回のキモ。
消費者心理学では、
これを『信頼性の転移』と呼んでいる。
なんとも理解しがたいネーミングだが、(笑)
信用のある人、機関、シンボルを利用して、
あなたの製品やサービスに「信頼」を転移させる
という戦略だ。
要は、他者の力を借りて
自分の信用を強化しちまえばいいよね!ってこと。
この原理を用いる際は、
出来るだけお客さんが尊敬しそうな権威や組織を、
事前にリサーチしておくと更に効果的になる。
商品の販売者である本人以上に尊重され、
信頼されるような新たな情報源を利用して、
消費者心理に寄り添う事が最大のポイント。
商品を売るにはこんな視点から
考えてみるのもいいかもね!