ありとあらゆるジャンルで、
毎日何かしら新商品が発売される
「超消費型」の現代社会。
商品やサービスは過剰なまでに世にあふれ、
どれもこれも似かよったモノばかりが
目に付くようになった。
今や「唯一無二」の商品やサービスを
提供することは、実質的にほぼ不可能であり、
どんなにニッチな業種を選んでみたりところで、
完全に競合を避けることは出来やしない。
そんな数多のライバルがひしめく世の中で、
価格競争ではなく、どうやって独自の付加価値を
つけて、差別化をはかるのか?
パイナップルをぶちこめ。
先日、とある中華料理屋で
久々に酢豚を注文したんだが…
なんと俺の許せない
「パイナップル入り」の酢豚が出てきた。
つやつやに脂をまとった
ジューシーなそのお姿は…まさに”異物”。
パ、パイナップル??
「はぁ、、、美味しい酢豚が台無しじゃん」
なくてもいいのに・・・。
素直にそう思った。
でも待てよ、、、と。
もしこの酢豚にパイナップルが
入っていなかったら、それこそ「普通」の酢豚。
俺には「ありえない…」としか思えないが、
世の中には「この酸味がたまらない!」
なんてファンがある程度存在するのかもしれない。
もしかしたらこのお店は、
「美味しい酢豚」を食べたい
顧客に来てもらいたいわけではなく、
「尖った酢豚」を提供することで、
「変り種料理」が好きな顧客の集客を
狙っているのではないか?
パイナップルはあくまで、
「珍味系集客装置」の一つに過ぎない。
そんな気がしてきた。
ありきたりな「普通」の酢豚から
「特徴のある」酢豚へ。
パイナップルをぶち込もう。
酢豚にパイナップルを入れるだけで、
ちょっとした差別化にはなる。
今回は酢豚なのでインパクトは薄いが、
調べてみたら、最近はラーメンに
「パイナップル」なんて店も人気らしい。
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明らかに相性の悪い
激マズな食材はぶち込めなくても、
ちょっとだけ意外な組み合わせが
独自性となり、インパクトに繋がる。
だが、多くの人たちが
こういった施策をせずして、
多額の資金を投入して広告を出したり、
大手に対抗して価格を下げてしまう。
こうなってしまうと、
もう大手チェーンには絶対に勝てない。
ちょっとした違い。
ちょっとした気づき。
それを日々意識して仕事してる?
工夫と改善を怠ってない?
横並びじゃない独自の強み。
それは、真新しい最新のイノベーションによって
もたらされるわけじゃあない。
ささやかでもいい、
ちょっぴり珍しくて、
少しだけおもろいもの。
そんな商品やサービスが
これからの時代、独自のブランディングとなり、
世の中に”自分”を知ってもらうためのきっかけに
すらなる。
ライバルたちから一歩抜け出すために・・・
勇気を出してぶち込もう。
あなただけの「パイナップル」を。