トレーダーには、
実に様々なタイプが存在する。
分刻みで売買を繰り返す超短期のスキャルパー、
1日単位の取引を安定的にこなすデイトレーダー、
取引回数は少なめだが長期取引を専門とする
気長なスインガーまで、トレード対象にする
時間軸だけ比べてみても、その種類は多岐にわたる。
手法を見ても、
テクニカルしか見ない奴もいれば、
ファンダメンタルだけでトレードする奴もいるし、
そもそも何も参考にせず、感覚だけで取引する
ような天才肌の裁量トレーダーだって存在する。
人の数だけ手法が存在し、それぞれが各々の
信じる戦略で相場に臨んでいる。
百鬼騒乱、駆け引き同士がぶつかり合う
チャートというのは、本当に見ていて飽きない。
もちろん最終的に利益が出せれば、
その過程に明確な正解などない。
統計的な優位性があれば、
手法なんて何でもいいのは以前も述べた。
ただ、FXを始めたばかりの
初心者や入門者にとっては少し勝手が違う。
確率論的な思考が身につく前に、
裁量全開で取引しても何も身に付かないし、
負けた後も改善点が見つけられず、
1ミリも成長しない。
初心者や入門者がよく陥りがちなのは、
勉強してテクニカルやファンダメンタルの知識
が増えれば、利益も比例して増してくるという思い込み。
世の中には、本当に凄まじい経済知識や
金融リテラシーを持った専門家が沢山いる。
TVや雑誌で、小難しいことを毎日解説している
アナリストや何チャラ顧問といったご立派な肩書を持つ人々だ。
彼らがなぜそんなメディアに
こぞって出演するのか?
理由は一つしかない。
トレードじゃあ勝てないので、
知識をお金に換えるしかないから。
もしあなたも、
そういった権威を武器とする人達から、
上手い話を持ちかけられたら要注意!
その人達は、経済や金融のプロであっても
プロトレーダーではない。
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大概メディアに頻発に露出している人間は、
たまたま一発当たってしまった凡人か、
才能があると勘違いした一般人だ。
ファンダメンタルなんて、
「ちょっとしたイベントがあるから
ボラリティー高くなりそうだな〜」
ぐらいで丁度良い。
上に行くか下に行くかなんて
誰にもわかりはしない。
確実なのは、経済指標発表後に
御託を並べた専門家からの後づけ解説が、
タップリと語られるということだけだ。
勿論ファンダメンタルを
メインに取引したって構わない。
だが、それはあくまでしっかり
検証をした上での事であって、
これだけをトリガーに取引をするのは
おすすめしない。
専門知識や用語に詳しくなるより、
まず身につけるべきは、確率論的思考。
初心者や入門者は、
こういったマインドセットから
着実に変えていくのが勝者への近道。