人は誰かに何かを貰ったり、
何かしてもらったら、そのお礼をしたくなる。
スーパーの試食コーナーで、
満面の笑みで渡される「一口大の霜降り肉。」
不覚にもうっかり食べてしまえば、
たちまち「何か買わなきゃ悪いなぁ…」と、
妙な義務感すら感じてしまうあの心理。
消費者心理では、
この心理的な欲求を「返報性」と呼んでいる。
日本人なら、誰でも少なからず内に秘めている
「お返し」の気持ち。
この返報性というのは、人間の普遍的欲求なので、
時代、そして国や地域を問わず影響力がある。
たとえヨーロピアンだろうが、中国人だろうが、
コテコテの関西人だろうが必ず持っている性質だ。
しかもリアルのお店だろうと、
インターネット上だろうと、
はたまた口頭だろうと、
文書であろうと関係がない。
「受けた恩は忘れない。」
日本人にとっては大いなる美徳だ。
マーケティングとして用いる際は、
特典としてプレゼントを無料で配布してみたり、
お客さんが喜ぶサービスを無償で
提供してあげたりするのが実に効果的。
スポンサーリンク
こうして役立つサービスを貰ったお客さんは、
売り込まずとも自然とリピーターとして、
またあなたから商品を買ってくれる可能性が高い。
ぜひ義務感を利用して、行動を刺激しよう。