投資の世界では、
自分の売買ルール(規律)に沿って
トレードを繰り返すことが何よりも大切だ。
これは、投資対象がFXだろうが株だろうが
変わりはしない。
まだ投資を始めたばかりの入門者は、
プロのトレーダーが感覚やセンスだけを頼りに
相場に挑んでいると思いがち。
だが、そんな彼らをもってしても、
自分の規律に従うことなく勝てるほど
相場の世界は甘くはない。
どんなに優秀なトレーダーも
必ずなんらかの売買ルールを持っている。
では、何故『売買ルール』が
それほど重要な意味を持つのか?
それは、プロトレーダー達が売買ルールを
作る際の過程にヒントがある。
売買ルールというのは、
そもそも万能な未来予測装置ではない。
科学の叡智を結集して作られるわけでも、
シャーマンの祈祷によって作られるわけでもない。
過去の相場の数値データを元に、
何百回というトレードを反復しながら、
統計や確率論的観点から分析することで作られている。
同じルールで取引を淡々と繰り返し、
試行回数が一定の母数に達した時に
初めて利益が残るという考え方がベースだ。
つまり、トレードをすればする程、
優位性に裏付けされた期待値に収束するという、
俗に言う『大数の法則』から生まれたのが、
売買ルールってワケ。
ということは、2、3回トレードしてみて
勝っただの負けただのいうのはお門違いだし、
そこでルールを変えちまったりするなんて
もってのほか…論外。
初心者は、これに気づかずに
コロコロと売買ルールを変え、
その度にスタート地点に戻るもんだから、
なかなか経験値が蓄積されずに成長しない。
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これではいつまでたってもゴールには辿り着けない。
ドラクエで言えば(何故w)、
何度も死んで教会で生き返る度に、
【Level1】ヒノキの棒+旅人の服を装備し直して、
再びラスボスに挑み続けるようなもんだ。
今回、肝に銘じて欲しいのは以下の2点。
・自分の決めた売買ルールに従って、
期待値が収束するまでは、
コツコツと取引を続けること。
・取引の最中に連敗しても資金が尽きない
ように、ルールに適したポジョンサイズを
選ぶこと。
以上が今日のキモ。