近頃スマホアプリなんかのニュースを見ていると、
食品添加物の危険性が述べられてる記事が目に付く。
「コンビニのパンは保存料まみれ」
「添加物がガンを引き起こす」
「おにぎりの海苔が…………」
等々。
とにかく不安をあおるようなネット記事が
毎日これでもかと拡散しているわけだが、、、
はたして実際はどうなんだろうか?
今日はそんな身近なリスクに関するお話。
添加物という言葉を聞くと、
マイナスのイメージを抱く人がほとんどだろう。
俺もこれだけリスクばかり強調された情報に
さらされれば、自然とそう感じざるを得ない。
だが色々調べてみるうちに、
そうでもないことに改めて気づかされた。
そもそもこれだけ衛生管理が行き届いた日本で、
添加物なんてものがなぜこんなにも
未だありとあらゆるものに使われているか?
それは言うまでもないが、
ちゃんとした目的があってのこと。
そこを冷静に考えてみて欲しい。
確かに、「色合い」や「香り」だったり、
必ずしも必要とはいえない営利が目的な
「発色剤」や「香料」のような添加物も
数多く存在する。
だが、多くは「保存料」のように、
食中毒を未然に防ぎ細菌の増殖を抑える
といった、立派な機能性もある。
その点にまったく目を向けず、
危険性ばかりをクローズアップするのは
フェアじゃあない。
なにも食べた人を病気にするために
添加されているわけではないのだ。
手作りの弁当や料理なんかは「安全」
というイメージが定着してしまっているが、
「食中毒のリスク」という面に限れば、
圧倒的に加工食品よりも高い。
どんなに衛生面で気を使っている主婦でも、
肉を切る度に水で洗ってサラダの野菜切って…
とかはまずやらないし、おにぎりだって手で握る。
実際問題、そんな手間がかかる作業は
毎日やってられない。
だが、食品会社は違う。
食中毒を起こせば即終了という環境の中、
製造工程で常に衛生管理を徹底している。
一般家庭のキッチンでは、
どう転んでも食中毒のリスクは
避けられるものではない。
大半の添加物にはそれぞれちゃんとした
メリットが存在している。
そしてそれらはかなり長い期間をかけて
研究がなされる中、安全な分量を確認した上で
食品に添加されている。
特に日本では、一日摂取許容量
(毎日死ぬまで摂取し続けても影響がでない量)
を示すADIという数値が厳密に定められている。
なぞの化学物質がむやみやたらにぶち込まれて
いるわけではなく、安全性の範囲内で使われるのだ。
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添加物の使用量の増加で、
死亡率が上がったというデータがあれば
話は別だが、今のところは存在しない。
信憑性のある統計データというのは、
どうしても結果が出るまでに時間がかかる。
その間は疑心暗鬼にもなるが、
気にしすぎてもしょうがない。
結論はすぐでるはずはないし、
完全に避けられるものでもないからね。
まあこう書くと、添加物容認派のようではあるが、
別にそういうわけでもない。
じゃあ、何が言いたいの?
って話だが、、、
要は、偏った視点から物事を見て
決め付けるんじゃなく、自分のアタマや
脳みそ使って考えようぜ!ってことね。
やっぱり物事は集めた情報をいかに自分で
取捨選択し、活かせるかが肝になる。
そもそも100%の安全なんてないわけで、
いかにリスクをとるか?
そのバランス感覚が大切だ。
街中を歩けば、
車や電車にはねられるリスクなんて
だれでも抱えている。
事故が怖いから外に出られない奴ってのは
バランス感覚が欠けている。
添加物のリスクが高いから、
「コンビニのものは絶対に口にしない!」
というのもこれに近い。
少々やり過ぎかなと。
いずれにしても、生きていくうえで
リスクというのはゼロには出来ないわけで、
そうである以上、受け入れ、そして
「何を選択するか」を考える思考力・判断力
を磨くこと。
結局はこういった積極的で能動的な意識が、
正しい知識を引き寄せ、より良い自分だけの基準となる。
まずはその目利きの基準となる、
正しい情報リテラシーを身に着けようじゃあないか。