「検討させていただきます」
週末、賑わう渋谷の居酒屋で、
オレの真後ろに座るサラリーマン風のオヤジが一言。
どうやら自分では判断がつかず、
商談の決断を引き伸ばして、
必死に返答を保留している様子。
大方、上司の判断を仰ぐための
時間稼ぎか何かだろう。
電話を一本かけた後は、
態度がコロッと変わって突然強気になった。
世の中には決断を迫られた時、
「ちょっと待ってくれ」を繰り返す人がいる。
今回は事なきを得たようだが、
幸運というのは躊躇している間に逃げてしまう。
断固たる決意で迅速に行動すべき時に、
不必要にグズグズする習慣というのは、
ときに命取りとなる。
熟慮した結果としての発言であれば、
まだ救いはある。
しかし、大概の場合は、
ただ単に自分に決断する勇気と自信がないだけだ。
優柔不断はチャンスを逃し続ける。
判断を先送りする人は、世間やビジネス、
そしてチャンスから置いていかれるのが定石。
更に即決断しなかった事によって、
機会損失を被るおまけ付き。
「あの時、即決してさえいれば
あのプロジェクトは今頃…」
よくある光景だ。
この機会損失は、本来得られるはずであった
ものが得られなくなるなるだけなので、
その未来の損失に本人すら気づいていない
場合さえあるのが厄介な点。
過去に手に入れた100万と、
これから得るはずであった100万の価値
というのは等しいというのに。
おれも以前はこうやって多くのチャンスを自ら潰し
「オレにはチャンスがない」と周囲に愚痴る
タチの悪い負け組の一人だった。
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ただ俺の場合、後悔はしていない。
何故なら自分で責任を持って、「選択」したからだ。
時に、慎重な姿勢が将来の損失を避け、
身を助ける事もある。
何でもかんでも即答するのも考えもの。
己の経験からくる直感を信じて、
一先ず冷静になるのも立派な戦術だと俺は思う。
何度もこのブログでは述べているが、
最後は自分で決断するしか道は存在しない。
人生に正しい道などない。
あなたが選んだ道こそが正解なのだから。