金銭の貸し借りが日常化している現代では、
個人がローンを組むことは別段珍しい事でも
なんでもない。
家を買う時は未だ住宅ローンを組む人も多いし、
車の購入時だって一括キャッシュで
支払う人の方が稀だ。
「給料日前でカネないや…」
「急な出費で今月ヤバいんだよね…」
個人的に、いざ金を借りるとなれば、
銀行などの金融機関かクレジットカード会社、
又は消費者金融、このどれかを利用する事になる。
銀行は保証人や担保がないと厳しいし、
クレジットカード会社もある程度の信用力が必要で
敷居が高い。
となると、当然消費者金融を選ぶしかない
輩が一定数出てくるわけだが……。
かつては悪徳なイメージの代表格
「サラ金」で恐れられた消費者金融も、
現代ではドラマや漫画、映画といった
エンタメ分野でその実態が描かれ、
随分身近な存在となった。
テレビをつければ、
「サラ金」とは縁もゆかりもない
好感度が高いタレントが、気軽にカードローンを紹介している。
もはや若者たちに、
「サラ金」=「悪」といった
イメージはあまり無さそうだ。
義務教育でカネについて、全く教育されない弊害が、
早くもこういったところでも如実に表れている。
輝かしい可能性に満ちた20代の若者が、
カードローンの仕組みや借金の返済が
自分の人生に与える影響をどれ程わかっているか疑問だ。
若気の至りなどで済まされる問題と違って、
キャッシングというのは人生そのものを
完全に狂わす。
いったん多重債務者に陥ってしまえば、
そこから這い上がるのは至難の業。
借金で地獄に転落した彼らを救う手立ては、
今の日本には用意されていない。
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更にデータで見れば、
若者だけの問題だけではないのが分かる。
現在、日本で消費者ローンの利用者は
1500万人を超え、比率で言えば、
全国民の8人に1人が利用経験者となる。
(日本信用情報機構調べ)
一人一人の人間が、
自分の身は自分で守る事を学ばなければ、
この先も数字は上がり続ける一方だろう。
ファイナンシャルリテラシーの低さは
世界でも有数なのに…
国の借金額や個人のローン比率は超一流。
なんとも歯がゆい現実だ。
こんな日本に誰がした。
今一度問いたい。
今日あなたがする借金は、
未来のあなたを確実に苦しめるだろう。
それでも…キャッシングしてみる?