競馬は投資になり得るのか?口コミで評判の統計競馬が詐欺かどうか検証してみた

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先日、いつもザッと目を通している
投資系のメルマガ内で、珍しくちょっとだけ
俺の興味を惹くオファーがあったので、
詐欺案件かどうか、勝手に検証してみる(笑)

その辺のアフィリブログの口コミや評判ほど
当てにならないものはないからね!

まぁ、今更あえて言うまでもないことだが、
このブログでは、誰かに媚びを売ったり、
作者に気を使ったりする気は毛頭ない。

それは単純に、俺の考えをそのまま
建前なしの本音としてお伝えするのが、
俺のポリシーであって、
このブログの存在意義だからだ。

どこの馬の骨かもわからんような、
嘘八百を並べたようなオファーは、
例え無料でもバッサリ切り捨てるし、
アフィリリンクすら貼る気もないので、
ぜひ安心して、記事を参考にしてみてくれ。

で、気になる今回のオファーが・・・コレ。
↓↓↓
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なんとテーマは「競馬」。

それも、俺の本業、専門分野でもある
「統計」とくれば、もうこれは黙っちゃいられない。

と、ちょっといつも以上に、
辛口での解説になると思うが…

その分、、、

「競馬は投資になり得るのか?」
「競馬に統計学は通用するのか?」

といった、読者の方が絶対に知りたいであろう
濃~い情報をお届けするつもりなので、ぜひご容赦を。笑

では早速、見ていこう。

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統計競馬って一体なに!?

どうやら販売ページによると、、、

この案件は競馬の買い目配信サービスで、
競馬歴30年、理論確立から8年ものあいだ、
勝率90~95%、年間、月間、週間で負けなしと
無類の強さを発揮している重鎮、
Mr.XXXが「買い目を明確に指示してくれる」
月額課金制のサービスとなります。

買い目の選択には「統計学」を用い、
配信者はJRA公認の→オッズマスターグランプリで
5年連続ランキング5位以内を達成中!

、、、とのこと。

まぁ、買い目の選択に、
「統計学」を用いる部分はさておき、
「オッズマスターグランプリ」の実績は本物だろう。

販売ページでも述べられている通り、
JRA公認のキャンペーンで成績をねつ造したり
偽ることは不可能だからだ。

「え!?じゃあこの情報は本物!?」

っと既に登録ページに飛んだあなた。

完全にカモられちゃってます。。
まずはちょっと落ち着こう。笑

どういうことかというと、、、

実は、これには、「オッズ」を用いる
“投資競馬”特有のあるカラクリが存在する。

 

直前オッズと確定オッズによる”買い目”の誤差

オッズというのは、
競馬をやる人なら誰でも知っていると思うが、
締め切り直前まで常に変動し続ける。

ギリギリまで待ってデータを取得すれば
精度は上がるが…購入できなければ無意味なので、
自ずと5分間には馬券を買うことになる。

馬券購入時の直前オッズ(データ)と、
締め切り時のオッズ(確定データ)にはどうしても誤差が出る。

「誤差と言ってもちょっとでしょ??」

なーんて考える人もいるかもしれないが、
競馬では、直前に大きな投票が入ることも多く、
三連複や三連単のような複数通りの買い目は、
特に大きく影響を受ける。

直前オッズでは当たってるのに、
確定オッズでは当たってない・・・。

そんなことが頻繁に起こるのである。

公式の成績がプラスだからと言って、
必ずしも、実際に購入できた馬券が
全て当たっているとは限らないのが、
競馬の面白いところでもあり、特徴なのだ。

すなわち、作者からすれば、
今回のような買い目配信の場合、
特にオッズによる買い目の誤差は、
不的中時のこれ以上ない”言い訳”となる。
(今回は、三連複での買い目配信の模様)

最近は、スマホやアプリで
馬券も購入できるようになったので、
かなり誤差も減りはするが…
それでも、発送後に確定したオッズと、
完全に一致することはまずない。

登録特典として、
自動投票ツールなんかを提供している
アフィリエイターもいるみたいだが、
そんな見せかけのおもちゃに騙されてはいけない。

もう薄っすらと気づいているとは思うので、
先に結論だけ言ってしまおう。

競馬は投資にはなり得ない。

これは紛れもない事実なので、
今のうちに”声を大”にして言っておく。

それも、このオッズ誤差というのは、
あくまでも表面的な「投資競馬」の
数ある問題点(負の要素)の1つでしかない。

これから更に「投資競馬」の嘘、
そして闇の部分を以下で暴いていく。

 

「投資競馬」で用いられるマーチンゲールの”闇”

さて、この「投資競馬」というオファー。
御多分に漏れず、馬券購入の際には
俗に言う「マーチンゲール」という
追い上げ方式の手法を採用している。

マーチンゲール。

この言葉を聞いて、その響きだけで
嫌悪感を抱く人もきっと多いに違いない。

なぜならこれまで、数多の競馬商材が、
このマーチンゲール方式を使った投資を強調し、
多数の破産者たちを生み出し続けてきたからだ。

マーチンゲールを知らない人のために、
念のため、補足しておくと・・・

マーチンゲールとは、
競馬で言えば”追い上げ投資”とも呼ばれ、
購入した馬券がハズレた際に、
次のレースでは、その倍の金額を使って
資金配分し、ベットすることで、
それまでの損失を一気に取り戻しながら、
利益を出そうとする手法である。

例を挙げてみると・・・
————————————
仮に元金が100万円で、
1万円スタートであれば・・・

1R:1万円 はずれ 残金(99万円)
2R:2万円 はずれ 残金(97万円)
3R:4万円 はずれ 残金(93万円)
4R:8万円 当たり 残金(105万円)
————————————

こんなイメージだと思ってもらえばよい。
的中時の4R目で、それまでの負け分を取り返し、
損益がトータルで若干プラスになる感じだ。
(4レースすべてで負けた場合、トータルで-15万円の損失

当たりさえすれば、
損をすることなく、勝ち続けられるので、
一見初心者には、”魔法の手法”に見え、
簡単に手を出しがちなのが特徴だ。

だが、その恐ろしさを侮ってはいけない。

たしかに理論上は、
資金が無限大にあれば、絶対に負けることはない。

だが、そこは所詮、机上の空論。

金を無制限に持っているやつはこの世に
存在しないのは、言わずもがな…
そもそも連敗していく過程で、
ほぼ確実に正気を保っていられる奴はいない。

人のメンタルはいとも簡単に崩壊する。


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人間の本能である「恐怖」に支配され、
次の購入をためらったり、あらかじめ用意した
資金がショートした瞬間、これまで築き上げてきた
利益が、一瞬で溶けてぶっ飛び、すべてを失う・・・

投資の世界で言えば、
損大利小であり、ハイリスク&ローリターン。

これが、マーチンゲールの”真の姿”なのである。

続ければ続ける程、
確実に破綻するやり方なのだ。

この手法は、もともとカジノのベッティング用として
考案され、実際に用いられてきたが・・・

実際問題、ルーレットなどで用いても、
勝ち続けられた奴は、これまで誰一人として存在しない。

それは、メンタル的な負担ももちろんだが、
このマーチンゲールの手法自体が、
単なる掛け金の強弱で、利益を
コントロールしているに過ぎないことを意味している。

以前、過去記事においても、
しつこい程強調してきたが、統計学の世界では、
エッジ(優位性)こそがすべてであり、
ベッティングだけで、利益を残そうとしても、
その溝すべてを埋めることは不可能だ。

損益の波は緩やかにする効果があっても、
最終的には、試行回数を増やしていけば、
必ず結果は、「理論値」に収束する。

そしてその「理論値」が何によって
決まるかと言えば、競馬自体の予想精度や
データ分析もさることながら、、、

実はそれよりも、実際問題とてつもなく強い
影響力を及ぼすのが「控除率」の存在だ。

日本の中央競馬の「控除率」は、20~25%程度。
それを考慮すると、JRAが実際に支払う「還元率」は以下の通り。

  • 単勝・複勝 :80%
  • 馬連・枠連・ワイド :77.5%
  • 馬単・三連複 :75 %
  • 三連単 :72.5%

購入する馬券種によって
その割合は若干異なるが、、、
いずれにしても、的中時の配当は、
全ての売り上げ額に対して”この割合”でしか、
我々に支払われないのである。

胴元であるJRAの手数料。

これを考慮することなく、
やれ、凄い予想だ!凄いメール配信だ!
なーんてのたまってみたところで、
所詮は絵に描いた餅なわけだ。

控除率に関しては、
過去記事で詳しく解説しているので、
腑に落ちない方は、ぜひ一度参考にしてみてくれ。
公営ギャンブルの控除率を一覧で比較すると最も高いのは宝くじ
還元率や期待値が100%を超える稼げる公営ギャンブルはどれ?

 

「投資競馬」最大の矛盾!それは……

一言で言うと…ボッタくりな「控除率」から
“絶対に”逃れられないという理不尽な点である。

この超絶「不利な立場」が全く考慮されていないのだ。

全ては、これに尽きる。

この際、ハッキリいってしまうが、
これだけ不利な条件を押し付けられて、
勝とう!と儲けよう!いうのがそもそもの間違い。

っというより、ほぼ不可能。

これだけの「控除率」を覆すとなると、
最低でも月利で140%クラスの予想精度が必要だ。

それも、最近はマイナンバー制度が始まり、
完全に個人の金融資産が国に筒抜けだ。

昔のように、こっそり買った馬券で、
ガッポリ夢のような金額を手にするようなことは、
もはや現実的な話ではなくなってしまった。

ご存知の通り、競馬はハズレ馬券が
経費に含まれるかどうかは、未だグレーゾーンで、
たとえ仮に大儲けしたとしても、
喜び損で、逆に「雑所得」として理不尽な
税金を納める羽目にさえなり得る。

投資と呼ぶには、あまりに効率が悪いし、
到底資産になど、なり得ないのが哀しいかな現実だ。

 

競馬に統計学は通用するのか?

ちょっと結果的に、
ネガティブな話ばかりになってしまったが、、、
最後に少しだけ夢のある話をしよう。

「競馬に統計学は通用するのか?」

この問いに対する俺の答えは……Yes!だ。

競馬が好きな人、
特に相場が大好きなトレーダーなんかは、
一度くらいは過去に、こんな疑問が
浮かんだことがあるだろう。

馬という生き物、
騎手という生き物

生き物が行うレースでそもそも勝ち続けることが出来るのか?
そして、競馬に統計学は通用するのだろうか?

俺は十分通用すると考えている。

それは、競馬というものが、
過去の結果をデータとして検証でき、
数値化して分析することで、
何らかのエッジ(優位性)や相関関係を
パターンとして導き出しやすいからだ。

オッズ、血統、適正、会場、馬齢、
レースの頭数、開催地、距離、騎手・・・

こうした様々な分析データが、
有料ではあるが、公式データとして、
過去数十年分も、きちんと取得できる環境があるのだから、
統計的な優位性を見出すことは、不可能ではない。

ただ問題は、先に述べたように、
べらぼうにふざけた「控除率」の問題から、
そもそも現実には、儲けられない仕組みになっているということだ。

まぁこればかりは、
日本の法改正に期待してもおそらく無駄なので、
素直に趣味の範囲で、「競馬予想」を楽しもうってことで。

俺も、儲け云々は抜きにして、
競馬自体は大好きだし、
ロマンがあって、最高の娯楽だと思っている。

ぜひ誰か競馬好きの方がいれば、
この記事の感想でも、気軽に送ってみ欲しい。

…と、お願いしてみたところで、
今日はこれまで!

長々と、どうもありがとう!!

P.S
つい先ほど、
この記事をアップしたばかりのタイミングで、
なんと全敗(6連敗)の報告メールが届いたので、
戒めとして貼って置くことにする(笑)

統計競馬でこの日が来てしまいました。

1日全敗(6連敗)です。

配信している先生曰く2016年は二度目だそうです。

いやー
マーチンなんでがっぽり持って行かれましたね。。
JRAにかなりの金額を寄付してしまいました。

ちょうどオート統計競馬が出来たところなのに
なんていうタイミングでしょうか。

普段そうそう凹むことのない私もちょっと気分が落ちましたね。

FXのEAで口座一つ飛んだ気分です。

自分のマイナスなんてなんてことないのですが
信頼してくれて参加してくれた方々が損するのは非常に心苦しいですし
申し訳ない気持ちで一杯です。。

うーん…せっかく記事にしただけに、、、

実に切ない結末だ。

まぁ、競馬で稼ぎ続けるのは、
それだけ死ぬほど難しいということ。

そのゆるぎない事実だけは、
反面教師として、絶対に覚えておこう。





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モノクローム人生のインタベンショニスト

投稿者の過去記事

1979年生まれ。血液型O型。
格闘ゲーム(ストⅡシリーズ)が趣味。
ストV(2016年2月18日発売)で、
”ガチプロ”目指しやり込む予定。
長野県出身で現在は東京都在住。

ネーミングは…
トレードの世界が常に
「グレーゾーン」であることに由来。

灰色で曖昧な相場の世界を
如何に根拠ある形で明確化していくのか?
これが最大のテーマ。

モットー(信条)は、、、

「極力裁量を加えない事が、最高の裁量判断」

ポートフォリオの概念を
積極的に取り入れることで、
収入源のリスク分散化に成功する。

収益の柱となり得る"資産"を形成すべく、
ネットビジネスにも積極的に着手。

依存せずに好きにハマって
人生を満喫する”生き様”を提案している。

プロトレーダーとして活動する傍ら、
現在、パチプロ、マーケッター、
インタベンショニストとしても活躍中。

      サイト運営者:モノクローム


     【人生のインタベンショニスト】



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